前職では医療事務の仕事をしていました。転職活動を始め出会ったのが当社でした。工具を使っての作業が好きだったこともあり、福祉用具の車椅子やベッドなどのメンテナンスを行う職種に興味を持ち入社を決めました。入社後は複数の営業所でサービス業務を担当したのち、営業所のサービスリーダーを務め、現在は本社勤務です。
営業所では、働く「場」の改革を進めてきました。うまく回っていない営業所は倉庫が乱雑なことが多く、まず工具、備品を整理し、仕事しやすい環境に整えていきました。そうするとスタッフの気持ちにスイッチが入るようで、積極的に仕事に取り組むようになる傾向が見られます。そのスタッフのモチベーションを良い状態に保てるように教育面などにも力を入れてきました。
現在は、本社のサービス推進部で主に「IT工程管理」と「シルバーサービス振興会」の業務を担当しています。
「IT工程管理」では、プロジェクトメンバーの一員として「品質向上」と「教育促進」を目的にメリット・デメリットを検証しながら各種サービス業務のIT化に関わっています。従来、現場では紙、書類を確認しながら各福祉用具の点検をし、資料もあちらこちらに散らばり非効率でした。それらをまとめ、タブレットを見ながら確認し、全国統一の手順でできるように進めています。
それから、当社は福祉用具のレンタル卸を行っていますので、消毒工程など安全衛生管理が適切に行われていることを「一般社団法人シルバーサービス振興会」より定期的に認定を受ける必要があり、その窓口も担当しています。通常、認定のスケジュールはあらかじめ定められているのですが、営業所の新規オープンがあった場合、その調整が非常に大変でした。そこで、上長と一緒に先方と相談を重ね、営業所の新規オープンと同時に認定が受けられるよう、改善に持っていったことがあります。これは大きな変革になりました。
現場での働く環境の改善や、外部の団体との交渉など、より良い状況を目指し挑戦を行ってきましたが、それも一緒に働く仲間とのつながりがあってこそ、実現できたことだと思っています。時には各々の意見の違いから、議論が白熱することもありました。しかし、本気でみんなを巻き込んで良い方を目指し、障害を乗り越えた時こそ求めていた変化が起きる。スタッフの意識が変わり、より良い状況になっていったことを何度も経験してきました。自分が離れた現場でもそれが継続されているのは嬉しいですね。
必要な時に知恵や手助け、励ましてくれる関係があることが新たな挑戦や発見、成長を促してくれると感じています。それを職場のみんなが気づかせてくれました。
仲間を大切にする気持ちが仕事のやりがいや魅力につながると思っています。
工具を握っている毎日から、本社でパソコンに向かうようになり、フィールドが全く異なる環境で、日々勉強と思いながら業務に励んでいます。
本社に移って、それまでと違った視点で現場が見えてくることもありますし、現場での仕事をしてきたからこそ、今の仕事に活かせることがたくさんあります。現場と本社をつなぐ担い手として、特に現場からの要望・意見等はレスポンス良く対応するように心がけています。
今、担当している「IT工程管理」は良いシステムだと思いますし、浸透すれば、現場はより働きやすくなると自負しています。より知識を深め、プロジェクトメンバーの一員として、「IT工程管理」の精度を上げていくことに貢献したいと思っています。