学生時代、看護師の友人が自ら担当する入院患者様のために、靴下を履くための介助用具をプラスチックと紐などで手作りしていたのを見たときに、人のために役に立てる仕事として介護関係の仕事に興味を持つようになりました。前職でも福祉用具を扱う会社にいましたが、より利用者様に近い仕事ができる当社に転職しました。
入社後は、拠点のサービス業務担当者として倉庫内にある福祉用具の洗浄や消毒、整備を担当し、取引先の介護ショップの人に同行して、利用者様がいる現地で調整の仕方を教えることなども経験しました。その後、営業職に異動となり、数年間営業の知識を習得し、再びサービスに戻り、複数拠点のリーダーを務めてきました。現在は首都圏第一ブロックのサービス業務の責任者として、ブロック全体を見る仕事をしています。
当社にはいろいろな部署がありますが、レンタル商品の品質を守るサービス職の仕事はとても大切だと思っています。私個人としては、やはり福祉用具の利用者に近い現場が好きなので、その現場に関わる仕事でしっかり実績を積めるように日々仕事に取り組んでいます。
ブロック全体を見ているので、さまざまな仕事があります。時に自分で福祉用具の検品修理や洗浄をしながら、ブロック内の後任の育成や働く場の整備に力を入れています。今後さらに拠点展開を広げていく中で、営業所を任せられる人材を育てることが目標です。ブロック内の各営業所のサービスリーダーは実務も忙しいので、私がフォローしているところもあります。採用に関わることもありますね。
人材育成という点では、まず何よりもサービス業務という仕事に誇りを持ってもらいたい、という想いがあります。例えば車いすであれば、ネジを締めたり油を差してブレーキの硬さを調整したりなど、適切なメンテナンスをすることで、安全・快適に長く使い続けることができます。私たちのメンテナンス次第で、福祉用具の使いやすさが変わってくるのです。事業者や実際にお使いになる利用者の方から「これ、新品じゃないの?」という驚きの声をいただくことも少なくありません。私たちの仕事は人の役に立っているということを理解してもらえたら、やりがいも出てくると思うんです。そのようなサービス業務の良さを伝えたいと思いますし、自分が見本になれるように率先して行動することも大切にしています。若手、契約社員の方をどんどん育成し、上に引き上げていきたいですね。
また、彼らが働く環境もよくしていきたい。例えば、福祉用具の洗浄・消毒など手作業で行っていたところへの機械導入も進んでいますし、IT工程管理なども導入が始まります。会社全体で働き方を見直していますので、職場の環境整備にも力を入れたいと考えています。
サービスの仕事をしていた時に、倉庫内のレンタル商品の検品修理にばらつきを感じ、「品質第一」を掲げてやっていくためにも、検品修理の基準、修理費のかけ方を改めて見直すことを提言したことがありました。その時に相談した上長、周りのスタッフは、私の話をすぐに受け入れ、実践してくれました。レンタル商品なので、貸与したものは必ず戻ってきます。新しい基準で検品修理を進め、レンタルの周期が一回転した頃には営業所の商品の品質はガラリと変わり、向上していました。この成果は他拠点にも波及し、当社全体の商品のイメージも良い方向へ変化が見られたのです。このような小さな気づきからの提案にもチャンスを与えてくれますし、「営業がやりたい」「サービスがやりたい」「こんなことはどうだろう」と声に出せる会社です。もちろんタイミングなどはありますが、真摯に仕事に向き合っていれば、チャンスはたくさんあると思います。
「固定観念に囚われず、自ら変化する」他人の意見を一旦受け入れて、じゃあ、やってみようと行動してみる。動いてみること、柔軟な姿勢を大切にしたいですね。加えて、「率先して行動する」ということも念頭にあります。ごく身近なことでは、掃除や片付けなど。やはり、みんなには綺麗な職場で気持ちよく働いてもらいたい、という想いが一番にあります。さらに、ものごとやスタッフに対して、感情に流されず「常に平常心」でいるということも意識しています。
そして何より、品質も人材のサービスも業界でナンバー1がいいですね。良い仕事ができるよう、気がついたことはどんどん改良案を提案していきたいと思います。とはいえ、やりたいことを実現するには、会社の求めているところに応えて実績を出していくことが必要なので、そこはこれからの自分の課題だと思っています。